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米、無症状の感染者は隔離を5日に短縮 人手不足に対応

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【ニューヨーク=斉藤雄太】米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルス感染者に推奨する隔離期間を見直すと発表した。従来は感染から10日間の隔離が必要だったが、無症状の場合は5日間に短縮し、その後5日間はマスク着用を求める。濃厚接触者の隔離期間も見直し、コロナワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)を受けた人は隔離を不要にして10日間のマスク着用を求める。

一連の見直しにより、症状次第で隔離期間が長くなりすぎないようにして、人手不足の深刻化を防ぐ狙いがある。CDCは先週、医療従事者が感染した場合の隔離期間について、無症状なら10日間から7日間に短くするよう指針を見直したばかりだった。今回は職種を問わず隔離期間を短くする措置になる。

CDCによると、隔離期間を最短5日間としたのは、ウイルスの感染の大部分が症状の出る1~2日前から発症後2~3日の間に起きるとの科学的な知見に基づいている。CDCの指針に強制力はないが、多くの州や自治体が新型コロナ対応のルール作りの基準にしている。

濃厚接触者は、ブースター接種を受けた人とまだワクチンの接種完了から日が浅い人について隔離不要とする。10日間のマスク着用と、接触5日後のコロナ検査を推奨している。ワクチンの未接種者などには5日間の自宅待機を求める。

米国ではコロナの感染者急増に伴う人手不足が国民生活に支障を来し、経済の急減速懸念も招いていた。

航空情報サイト「フライトアウェア」によると、米国発着の航空便はクリスマス休暇の時期に数千便規模の欠航が生じた。26日だけで約1500便が欠航し、米格安航空会社(LCC)大手のジェットブルー航空は12%、大手のデルタ航空は7%、ユナイテッド航空は5%が飛ばなかった。悪天候に加え、パイロットや客室乗務員の感染拡大で予定通りの運航が難しくなったためだ。

ロイター通信によると、デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)はかねてCDCに隔離期間の縮小を求めており、産業界でも今回のような措置へのニーズは強かった。

もっとも、人手不足の深刻化を防ぐには、根本的には感染者数の抑制が不可欠になる。米ジョンズ・ホプキンス大によると、米国の新規感染者数(7日移動平均)は26日時点で約20万人と1月以来11カ月ぶりの高水準になった。ワクチンの普及などで死者数は当時の半分以下にとどまるが、感染が広がり入院者数も増えれば、それだけ働き手も少なくなる。

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