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メタの4~6月、上場来初の減収に ネット広告逆風強く

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【シリコンバレー=奥平和行】米メタ(旧フェイスブック)が27日発表した2022年4~6月期決算は、売上高が前年同期比1%減の288億2200万ドル(約3兆9300億円)、純利益が同36%減の66億8700万ドルだった。景気の減速傾向が強まっていることが主力のインターネット広告事業への逆風となり、12年の上場以来初の減収になった。

1株利益は2.46ドル(前年同期は3.61ドル)となり、売上高、利益ともに市場予想に届かなかった。主力のSNS(交流サイト)、フェイスブックの月間利用者も3カ月前より200万人少ない29億3400万人にとどまり、市場予想を下回った。27日の米株式市場の時間外取引でメタの株価は一時、同日終値より4%超下落した。

メタの売上高の97%超を占めるネット広告事業の売上高は、前年同期比1%減の281億5200万ドルだった。米アップルがプライバシー保護規制を強めた影響で広告の配信先を絞り込む精度が低下し、中国発の動画アプリ、TikTok(ティックトック)との競争が激化していた。さらに景気減速の懸念から、一部企業が広告費を絞り込んだことが響いた。

メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は27日の決算説明会で、「デジタル広告にも幅広い影響を及ぼす景気後退期に入ったようだ。規模や期間を見通すのは難しいが、前の四半期よりも状況は悪化している」と述べた。

広告は景気変動の影響を受けやすく、メタと同様に広告を収益の柱とする米ツイッターも4~6月期に減益となった。一方、業界最大手の米アルファベット(米グーグル親会社)は広告事業で12%の増収を確保しており、逆風が強まるなか企業間の差が開いている。

メタは注力事業と位置付けるメタバース関連への投資がかさんでいることも懸念材料だ。4~6月期のメタバース事業の売上高は前年同期比48%増の4億5200万ドルに増える一方、営業赤字は28億600万ドル(前年同期は24億3200万ドル)に拡大した。

7~9月期については売上高が260億~285億ドルになるとの見通しを示した。市場予想平均の303億ドルを下回る水準だ。27日の説明会でデビッド・ウェイナー最高財務責任者(CFO)は「広告需要が弱含んでいる影響が続く」と説明している。

同社は経営環境が厳しくなっていることを受け、投資の一部を先送りし、22年の技術者の採用を当初計画より最大40%減らすといった対策を講じる方針を示している。ザッカーバーグCEOは「来年も増員のペースを抑え、より少ない経営資源でより多くの仕事をする必要がある」と指摘した。

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