5月の米消費者態度指数、確報値も11年8月以来の低水準

【ワシントン=長沼亜紀】米ミシガン大学が27日発表した5月の消費者態度指数(確報値)は58.4で前月から6.8ポイント低下した。2カ月ぶりの低下で、13日発表の速報値と同様に2011年8月以来10年9カ月ぶりの低水準となった。速報値(59.1)と同程度を見込んだダウ・ジョーンズまとめの市場予測を下回った。

「現在の景況」が63.3で6.1ポイント、「今後の見通し」が55.2で7.3ポイントそれぞれ低下した。
調査担当者によると、高インフレで、消費者が住宅・耐久財の購入状況と景気先行きに悲観的になっており指数が下がった。しかし、賃金上昇を受け「家計に関してはそれほど悲観的ではなく、それが堅調な消費を支えている」と分析した。
米商務省が27日発表した個人消費支出統計によると、4月の個人消費支出(季節調整済み)は、前月比0.9%増えた。伸び率は前月(1.4%)から鈍化したものの強い消費が続いたことを示した。