ゴールドマンCEO、22年の報酬3割減 業績不振で

【ニューヨーク=斉藤雄太】米金融大手ゴールドマン・サックスがデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の2022年の年間報酬総額を2500万ドル(約32億5000万円)と前の年より1000万ドル(約3割)減らしたことが27日、分かった。米証券取引委員会(SEC)への提出資料で開示した。
報酬の内訳は基本給が前の年と同じ200万ドルで、変動報酬は2300万ドルだった。変動分の7割は業績連動型の株式報酬となる。
報酬委員会は金額の決定にあたり、22年の業績の絶対額や同業他社との比較を踏まえたという。ゴールドマンの22年12月期の純利益は主力の投資銀行業務の不振で前の期比48%減った。商業銀行や富裕層向け運用業務が下支えした他の米金融大手より減益幅が大きかった。同社は業績悪化を踏まえ、全社員の約6%にあたる3200人規模の人員削減を実施するなど経費の圧縮に乗り出している。
他の米金融大手トップの22年の報酬額は、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOが前の年と同じ3450万ドル、モルガン・スタンレーのジェームス・ゴーマンCEOが10%減の3150万ドルだった。
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