米コカ・コーラの7~9月、純利益42%増 外食需要回復

【ニューヨーク=野村優子】米コカ・コーラが27日発表した2021年7~9月期決算は、純利益が前年同期比42%増の24億ドル(約2700億円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大により低迷していた外食需要が回復しており、主力の飲料販売が好調だった。
売上高は16%増の100億ドルだった。前年同期は新型コロナの感染拡大の影響でレストランや映画館、スポーツ観戦向けなどの需要が減少していたが、経済再開に伴い伸びた。地域別の売上高では、北米や南米、欧州、中東など世界で幅広く回復した。
飲料は全ての部門で増収となった。主力商品のコカ・コーラを含む炭酸・ソフトドリンクは6%伸びた。栄養飲料やジュースは12%増、ボトル飲料水やスポーツドリンク、コーヒー飲料などは6%増えた。
21年12月期通期の売上高予想は前期比13~14%増と、前回予想(12~14%増)から引き上げた。上方修正は2度目となる。新型コロナに伴う不確実性は低下を続けるとみており、飲料販売が好調に推移する。
一方でインフレへの懸念を示し、値上げの可能性についても言及した。ジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)は投資家説明会で「インフレは2022年まで続くとみている。人件費や物流コストの上昇などを踏まえて、価格に反映していく」と述べた。

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