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「ニセ鎮痛剤の急増で薬物中毒死」 米麻薬取締局が警告

(更新)

【ワシントン=長沼亜紀】米麻薬取締局(DEA)は27日、致死性が高い合成オピオイドの「フェンタニル」や「メタンフェタミン」を含むニセ鎮痛剤の違法販売が急増しているとして、注意を喚起した。米国では2020年、過去最高の9万3000人超が薬物の過剰摂取で死亡しており、DEAは「ニセ鎮痛剤の急増が死者数を押し上げている」と指摘した。

DEAによると、国内外の犯罪組織がこうしたニセ鎮痛剤を製造している。見た目は「オキシコドン」などの処方薬と同様で、ソーシャルメディアやオンラインサイトを通じて販売されており、10代の若者を含めスマートフォンでも容易に購入できる。処方薬と思って服用すると死に至る危険性がある。

DEAは、21年度は過去2年の合計を上回る950万錠のニセ鎮痛剤を押収しており、特にフェンタニルが混じった錠剤の押収量は19年度比で5.3倍に達している。DEAの検査によると、フェンタニルが混じった錠剤の4割は、致死量のフェンタニルが含まれていた。

DEAは、医療関係者が処方し、免許のある薬局以外で販売されている鎮痛剤は「違法であり、死に至る危険がある」と警告した。

米国では、医療用麻薬オピオイドの乱用による薬物中毒が増え、社会問題化している。当初は処方鎮痛剤の乱用が中心だったが、その後、比較的安価に製造でき、少量でも強力で致死性が高い合成オピオイドのフェンタニルが闇市場で大量に出回り始めた。このため、過剰摂取による死者が増え、新型コロナウイルス感染が拡大した20年は、社会的孤立といった要因で乱用が一段と増え、死者数も増えた。

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