ファイザー、5~11歳向け追加接種の承認申請 米当局に

【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは26日、5~11歳向けの新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(1回目の追加接種)について、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。
投与量は、12歳以上の3分の1にあたる10マイクログラム(マイクログラムは100万分の1グラム)となる。ファイザー製の5~11歳向けワクチンは、米国では昨年10月末に2回接種が承認されている。
臨床試験(治験)では、5~11歳を対象に2回目の接種から6カ月後に追加接種をしたところ、感染を防ぐ「中和抗体」の量が6倍に増えた。また、感染力の強い変異型「オミクロン型」にも有効との見方を示した。今後数週間以内に、欧州をはじめとした各国の規制当局にも治験データを提出する予定だ。