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ブラジル・サンパウロ州、独自ワクチンを開発 治験申請

(更新)
独自開発したワクチンのパッケージをアピールするサンパウロのドリア州知事(26日、サンパウロ)=サンパウロ州提供

【サンパウロ=外山尚之】ブラジル・サンパウロ州は26日、新型コロナウイルスの国産ワクチンの臨床試験(治験)を開始すると発表した。連邦政府に承認され次第、年内の実用化をめざすとしている。

国家衛生監督庁(ANVISA)に対し、サンパウロ州のブタンタン研究所が主体となって独自開発したワクチン「ブタンバック」の治験を申請する。許可が得られ次第、人体に対する第一相(フェーズ1)の治験を実施するという。

同研究所で製造しているインフルエンザワクチンの技術を活用するとしており、英アストラゼネカが製造しているワクチンと同じウイルスベクターというタイプという。2021年末までに、4000万回分の生産という目標を掲げる。

現在、ワクチン開発を巡っては米欧や中国、ロシアが先行。製薬産業が未発達な中南米は輸入品に依存している状況が続いていた。ドリア州知事は「3月26日は希望の日だ」と述べ、将来的に周辺国への輸出もめざすとしている。

もっとも、今回の発表には不透明な部分も多い。開発が始まったのは1年前だとされているが、これまで情報が伏せられており、コロナの感染拡大が深刻化する中で突如発表された。地元紙グロボ(電子版)は「研究の詳細は発表されなかった」と報じた。

2022年の大統領選への出馬を目指すドリア氏はこれまでも中国製ワクチンの輸入を巡り政治的に対立するボルソナロ大統領の頭越しに中国政府と交渉するなど、スタンドプレーが目立つ。ボルソナロ氏は19日に米ファイザーなどから計1億3800万回分のワクチンを購入する契約を結んだと発表したばかりで、ワクチンを使った政治的なアピール合戦の様相を呈している。

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