米GDP改定値、1~3月1.5%減 0.1ポイント下方修正

【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が26日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、前期比年率換算で1.5%減った。4月発表の速報値から0.1ポイント下方修正した。マイナス1.3%程度を見込んだダウ・ジョーンズまとめの市場予測より減少幅は拡大した。
在庫投資と住宅投資を下方修正したほか、GDPの計算上マイナスとみなされる輸入が上方修正となり、全体を押し下げた。住宅投資は0.4%増で1.7ポイントの下方修正、輸入は18.3%増で0.6ポイントの上方修正だった。
一方、個人消費は3.1%増で0.4ポイント上昇修正したほか、設備投資は9.2%増で速報値と変わらなかった。

1~3月は、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の流行や、政府によるコロナ対策の財政支援が減って経済成長は減速した。しかし個人消費と企業の設備投資は堅調さを保っており、アトランタ連邦準備銀行は5月25日時点で4~6月の成長率はプラス1.8%に回復すると見込んでいる。