Amazon倉庫従業員、各地でストや抗議 年末商戦合わせ

【ニューヨーク=白岩ひおな】米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムの倉庫従業員などの一部は25日、年末商戦セール「ブラックフライデー」に合わせ、ストライキや抗議活動を実施した。米メディアなどが報じた。
「Make Amazon Pay(アマゾン、働き損)」を合言葉に掲げる労働組合などでつくる団体によると、賃金改善などを求めるストや抗議活動が計画されたのは米独仏など30カ国超の拠点。米国ではニューヨークの高級住宅街にある創業者ジェフ・ベゾス氏のペントハウス前や、アラバマ州ベッセマーなどで抗議活動があった。
日本ではアマゾンジャパン(東京・目黒)の本社前で、個人事業主として働く配達ドライバーらがデモを行った。ドイツではアマゾンの倉庫のうち少なくとも9カ所、フランスでは8カ所でストの呼びかけがあった。アマゾン側は従業員の大半が通常通り勤務し、業務に支障をきたす事態にはなっていないと説明している。
アマゾンをめぐっては倉庫従業員から待遇や労働環境の改善などを求める声が強まっており、米国では労組結成を求める従業員投票が複数の倉庫や物流施設で実施された。4月にはニューヨーク市スタテン島にある物流拠点で、同社として米国で初となる労組結成が従業員投票による賛成多数で可決されている。