ロシア、核演習実施を米国へ通知 米国防総省が公表
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【ワシントン=中村亮】米国防総省のライダー報道官は25日の記者会見で、ロシアから核戦力に関する軍事演習の実施について通知を受けたと明らかにした。ロシアが例年秋ごろに実施している演習だと説明し、対話ルートを維持していく考えも強調した。
バイデン米大統領は25日、ウクライナ情勢に関連して核兵器や放射性物質をまき散らす目的の「汚い爆弾」をめぐり、同日に多くの時間を割いて議論したと言及した。ホワイトハウスで記者団に語った。「ロシアが戦術核兵器を使えば、極めて深刻な過ちを犯すことになる」と断じた。
バイデン氏はこれまでもロシアの核兵器使用に強い懸念を示してきた。10月上旬には核戦争の脅威が1962年のキューバ危機以来、最も高い水準にあるとの認識を表明していた。
ライダー氏は25日の記者会見で、ロシアが核兵器や生物・化学兵器を使うと決めた兆候はないと説明した。米軍の核態勢を変更する必要はないと重ねて言明した。「(状況を)深刻にとらえている」と語り、ロシア軍の動きを監視していくと強調した。
北大西洋条約機構(NATO)は10月中旬、核抑止を目的とした軍事演習を始めた。米国を含む14カ国が参加し、ロシアに対する抑止力維持を目指している。

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