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米の白人人口、初の減少 20年国勢調査で民間推計

(更新)
米国は20年の国勢調査で18歳未満の過半数を有色人種が占める見通しだ(4月、テキサス州でサッカーをする移民の子どもたち)=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】米国の白人人口が、2020年の国勢調査で減少に転じる見通しであることが民間の推計で明らかになった。10年単位で行われる国勢調査で白人人口が減少するのは初めてとなる。ヒスパニック系やアジア系、黒人といった非白人は増加が続いており、米国全体の人口増を支えている。

20年の国勢調査の人種・民族別の内訳は年内にも発表される見通しだ。

ブルッキングス研究所のシニアフェロー、ウィリアム・フレイ氏が米国国勢調査局の推計値を分析した。2010年7月から20年7月までの人種・民族別人口の年間推移をみると、出生率の低下などを背景に米国の白人人口は16年以降減少し、直近の19~20年は約48万人減少した。16年からの4年度の合計では減少数は115万人に上った。

一方、非白人の人口は出生による自然増と移民の流入で増加が続いている。主に中南米からの移民やその子孫であるヒスパニック系やラテン系の人口増が最も多く、10年以降毎年100万人前後増えた。アジア系は19~20年に30万人、黒人は23万人増えた。

米国の総人口は21年4月時点で3億3144万人。19~20年に115万人増え、計163万人の非白人の増加が白人の減少を補った。総人口に占める白人の割合は10年前の63.8%から59.7%に低下した。

白人人口の減少は、25歳未満の若年層と25~59歳の年齢層で顕著だ。18歳未満の子どもの人口に占める白人の割合は過去10年で53.7%から49.6%に低下し、米国の子どもの過半数を非白人が占める見通しだ。

フレイ氏は若年層や労働人口の人種や民族の多様性が広がることで「政治的課題にマイノリティー(少数派)の声が取り入れやすくなる」と指摘する。

民主党のバイデン政権はインド系移民の母とジャマイカ出身の父を持つハリス副大統領をはじめ、閣僚や高官に非白人を多数任命した。白人有権者に支えられてきた共和党も、人口動態の変化への対応を迫られる。

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