ルーブル払い「契約違反」 欧州首脳、ロシア要求に反発

【ニューヨーク=共同】ロシアが天然ガスの取引代金を自国通貨ルーブルで支払うよう要求したのに対し、エネルギーの供給を受ける欧州各国の首脳らは24日、「基本的に契約違反になる」(イタリアのドラギ首相)などと相次いで反発した。
ルーブル払いの要求は、ウクライナに侵攻したロシアに対して米欧などが経済制裁を強める中、ロシアが報復措置として打ち出した。ドイツのショルツ首相は「ほとんどの契約で決済通貨はドルかユーロになっている」とし、決済通貨の一方的な変更は契約違反になるとの認識を示した。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は「制裁を回避することを許さない」と批判した。
ただ、欧州は消費するエネルギーの多くの割合をロシアからの輸入に依存しており、ロシアの報復措置による需給逼迫への警戒感が根強い。国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は「安全保障上の脅威の一つになる」と懸念した。
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