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バイデン氏「ロシアに追加制裁」 二大銀行に対象拡大

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【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスでロシアによるウクライナ侵攻を受けて演説した。プーチン大統領について「侵略者だ。戦争を選択した」と批判。「強力な追加制裁と新たな輸出制限を承認する」と述べた。米財務省によると、米国で取引を禁じる銀行への措置をめぐり、ロシア最大手のズベルバンクと2位のVTBバンクを含む大手金融機関を幅広く制裁対象に加える。

22日に発表したロシアの銀行への制裁では軍との関係が深い国営の大手2行が米国内で取引できないようにした。バイデン氏は制裁の対象に他の大手銀行を加えると話し、さらなる制裁も辞さない構えを示した。ズベルバンクなど二大銀行の資産はロシアの銀行全体の半分以上を占める。

演説では「ロシア経済にただちに、長期にわたって厳しい代償が科される。長期的な影響を最大化し、米国と同盟国への影響を最小化するように制裁を設計した」と強調。「ドルやユーロ、英ポンド、円でビジネスする能力を制限する。ロシアへの資金供給や成長の能力を停止させる」と訴えた。

1万社を超える世界の銀行が使う決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシアの銀行を排除する案に関しては、22日に発表した制裁の第1弾に続き今回も見送る一方で、「選択肢のひとつだ」と語った。プーチン氏の個人資産を凍結する制裁も現時点で発動せず、今後の検討課題と位置づけた。

半導体など特定のハイテク製品の輸出規制を厳しくする。「21世紀のハイテク経済への競争力を損なう大きな負担を強いる」と強調。「ウクライナ侵攻は経済的にも戦略的にもロシアに大きな代償を与える結果になる」と説明した。

バイデン氏はロシアの脅威が高まる東欧諸国への対処を強化するため、ドイツへの増派を許可したと明らかにした。「米軍はウクライナで戦うために欧州に行くのでなく、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国を守り、東欧諸国の同盟国を安心させるために行く」と話した。プーチン氏の狙いを「旧ソ連を再建しようとしている」と分析した。

ロシアによる侵攻で原油価格のさらなる高騰が懸念される。バイデン氏は「状況に応じて石油備蓄を追加で放出することになるだろう」と明言。ロシアが米国の企業や重要インフラにサイバー攻撃をしかければ対抗措置を講じると警告した。

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