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米カード利用、米銀破綻後に10%減少 20年4月以来

【ニューヨーク=佐藤璃子】米銀大手シティグループが発表した調査によると、18日に終わる週のクレジットカードの支出は前年同時期から10.3%減少した。減少幅は前週の6.8%から拡大し、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年4月以来の落ち込み幅になったという。米銀破綻による金融システムの混乱で消費者が警戒感を強めた可能性がある。

シティは米国内での取引を対象に、同社が提供するクレジットカードの小売り分野での利用状況を調べた。内訳をみると、工具店やガーデニング用品店などでの支出は前年同時期から18.4%減と、減少幅が前週(8.8%減)より広がった。そのほか靴や電子機器の消費の落ち込み幅も大きかった。食品を除いた全体の支出は13%減った。

シティはリポートで「(米銀破綻を受けた)金融システムの混乱を反映した最初のデータであり、実際に消費者に影響を与えていたことが明らかになった」と指摘した。10日には米銀シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻に陥り、12日にはシグネチャー・バンクも閉鎖を発表した。相次ぐ破綻を巡る混乱が消費者心理の重荷となる恐れがある。

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