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米欧の景況感、1月急減速 米は1年半ぶり低水準

(更新)

【ニューヨーク=大島有美子】英IHSマークイットが24日発表した1月の購買担当者景気指数(PMI、総合)の速報値は米国で50.8となり、2021年12月より6.2ポイント下がった。3カ月連続の低下で、1年半ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスで感染力の強い「オミクロン型」がまん延し、製造業、サービス業ともに人手不足に伴う供給制約が景況感に悪影響を及ぼした。

総合指数は20年7月(50.3)以来の低水準となり、好不況の分かれ目とされる50をわずかに上回った。IHSマークイットのクリス・ウィリアムソン氏は「感染急拡大で年明けの米経済はほぼ停止した。物資輸送の遅延や人手不足で企業活動が混乱した」と指摘した。

特に急低下したのが飲食などサービス業だ。前月より6.7ポイント下がり、1年半ぶりの低水準となった。消費者の需要は引き続き強いものの、オミクロン型への感染による従業員の欠勤など人手不足、インフレに伴う賃金上昇圧力が重荷となった。

製造業は新規受注の伸びが鈍化し、1年3カ月ぶりの低水準だった。調査の回答企業によると、コストが急激に上昇するなかで顧客が支出を抑えようとしているという。

先行きについてウィリアムソン氏は「オミクロン型の影響は需要より供給面が大きい。営業規制などが緩和されれば、米経済は再び回復する」と楽観的にみる。物価上昇についても、緩和の傾向にあるという。

1月の欧州景況感、11カ月ぶり低水準に 製造業は改善


【ロンドン=篠崎健太】英IHSマークイットが24日発表した1月のユーロ圏と英国の購買担当者景気指数(PMI、総合)の速報値は、それぞれ2021年2月以来11カ月ぶりの低水準になった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の流行による行動規制の再強化で、サービス業の業況が悪化した。製造業ではユーロ圏で5カ月ぶりの水準に上昇し、部品などの供給制約に改善の兆しが出ている。

総合PMIはユーロ圏が52.4、英国が53.4となった。それぞれ21年12月の確報値より0.9ポイント、0.2ポイント下がった。ユーロ圏は2カ月連続、英国は3カ月連続で悪化した。

ユーロ圏のサービス業PMIは51.2と、前月の53.1から1.9ポイント悪化した。欧州ではオミクロン型の感染拡大を受けて21年12月以降、渡航や行動制限を厳しくする動きが相次いだ。外出の手控えやイベントのキャンセルが広がり、飲食や観光業などの需要が抑えられた。

一方でユーロ圏の製造業PMIは59.0と1.0ポイント上げ、5カ月ぶりの高水準に改善した。人手不足は引き続き重荷だが、部品などの供給制約が和らいで「多くの企業で増産を後押しした」という。ドイツでは製造業PMIが60.5と3.1ポイント拡大し、総合PMIは4.4ポイント上げて54.3となり節目の50を回復した。

IHSマークイットのクリス・ウィリアムソン氏はオミクロン型について「これまでのところ経済全体への影響は抑えられている」として、過去の感染急増局面と比べて打撃は軽いとの見方を示した。
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