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米当局「金融安定」強調 連銀総裁は利上げ予想引き上げ

【ワシントン=高見浩輔】米金融当局の関係者らは24日、相次いで「金融市場は安定している」とのメッセージを打ち出した。セントルイス連銀のブラード総裁は混乱がほどなく収まると強調し、むしろ利上げの到達点について予想を引き上げたと明らかにした。預金流出につながる不安心理を抑える狙いもありそうだ。

ブラード氏は同日の講演で、銀行破綻に対する米財務省などの対応を「迅速で適切だった」と評価した。破綻したシリコンバレーバンク(SVB)は特殊なケースだったと強調した。ロイターなどによると、講演後に記者団に対して「春から夏にかけて好調な経済への対処がもっと必要になる」と説明し、従来の主張より0.25%高い5.5〜5.75%まで利上げが必要になると主張した。

リッチモンド連銀のバーキン総裁も米CNNで、金融機関への影響より高インフレへの警戒のほうが強いと説明した。「需要は後退していない。今回の利上げの根拠は極めて明確だった」と話した。

イエレン米財務長官や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長らは24日もオンラインで米金融安定監視評議会(FSOC)を開いた。米財務省によると会議では「一部の金融機関がストレスを受けているものの、米国の銀行システムは健全で強靱(きょうじん)である」と指摘があった。金融情勢を監視するための連携についても議論された。

NIKKEI FT the World

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