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ブラジルで医療崩壊深刻に 死者1日3000人超、最多更新

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病院に搬送される新型コロナ患者(23日、サンパウロ)

【サンパウロ=外山尚之】新型コロナウイルスの感染拡大が続くブラジルで、医療崩壊が深刻になっている。病床や医療機器が不足し、適切な治療を受けられないまま死亡する感染者が相次ぎ、1日あたりの死者数は3000人超と過去最多を更新した。

23日の新規死者数は3251人だった。7日移動平均でも2300人超と、2020年6~7月の第1波のピークの2倍の水準となっている。主要都市で経済活動を制限しているものの、新規感染者数の増加に歯止めがかからない。

死者数の増加要因となっているのが入院施設や医療機器の逼迫だ。最大の人口を抱えるサンパウロ州では1カ月で新型コロナの入院患者数が倍増する一方、病床数が足りず集中治療室(ICU)の占有率は90%を超える。入院を待っている間に自宅で死亡する例が相次いでおり、看病する家族にも感染する悪循環を招いている。

医療機器の不足も深刻さを増す。一部の病院から酸素ボンベが不足しているとの声が出ているのを受け、サンパウロ州のドリア知事は22日、民間企業に増産を要請した。北部の都市マナウスでも1月に酸素ボンベが足りず、呼吸困難で命を落とす患者が多数発生した。ブラジルの研究機関フィオクルス財団は「歴史上で最大の公衆衛生と医療の崩壊だ」と指摘する。

ボルソナロ大統領は23日、心臓専門医のケイロガ氏を保健相に任命した。コロナ禍が始まって以来、保健相は4人目となる。ボルソナロ氏は州知事が実施する経済活動の制限を批判しており、連邦政府と州の足並みが乱れていることもコロナ禍が長引く要因となっている。

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