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キューバ、国産ワクチン最終治験へ 観光客に接種も検討

キューバが開発中の新型コロナワクチン「ソベラナ02」(1月20日、ハバナ)=AP

【メキシコシティ=宮本英威】キューバが新型コロナウイルスのワクチンの自国開発を進めている。国内研究機関が開発する「ソベラナ02」で、3月上旬から最終臨床試験(治験)に入る。効果や安全が確認された場合には、同国を訪問する外国人に対しても接種する計画が浮上している。

フェーズ3は4万2600人を対象に実施する予定だ。ディアスカネル大統領はツイッターへの投稿で「待望の予防接種に向けての新たなステップだ」と開発進展を歓迎した。

フィンレイ・ワクチン研究所のビセンテ・ベレス所長は1月下旬、キューバを訪問する外国人の希望者に対して、将来的にワクチン接種を可能にする意向を示した。汎米保健機構(PAHO)のオンライン会合に参加した際に「我々は収益が第一の国際企業とは異なり、一段の健康が目標だ」と述べた。

カリブ海の島国であるキューバにとって主要産業の一つが観光だ。ただ2020年の外国からの訪問者数は108万5920人と、19年の4分の1の水準に落ち込んだ。キューバ産のワクチン接種を呼び水にして、観光客を呼び戻す計画を検討している可能性がある。

キューバが開発するワクチンの製造方法は、米バイオ製薬ノババックスと同じ種類に位置づけられる。新型コロナの遺伝子情報をもとに作り出した抗原のたんぱく質の一部を用いている。

キューバは将来的には他国への供給にも意欲を示す。ベトナム、イラン、ベネズエラといった友好国が採用に関心を示している。

社会主義国のキューバは医療や保健分野に力を入れてきた。新型コロナ禍では医療体制が乏しい国に医師や看護師を派遣して支援してきた。これまで40カ国に累計4941人を派遣した。同分野は同時に重要な国家の歳入の柱でもある。19年には医療人材の派遣で約54億ドル(約5700億円)のサービス収入を得ており、観光業の約2倍となった。

人口1100万人のキューバでは22日時点で、新型コロナの累計感染者数は4万6197人、死者数は304人となっている。

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