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米州知事選、オバマ氏が応援演説 中間選挙の前哨戦

トランプ氏の影響力拡大を警告

【リッチモンド(バージニア州)=芦塚智子】2022年の米中間選挙の前哨戦となる11月2日の南部バージニア州知事選を控え、オバマ元大統領が23日、民主党候補であるマコーリフ前同州知事の応援に駆けつけた。オバマ氏は名指しを避けながらも共和党候補の実業家ヤンキン氏とトランプ前大統領を結びつけ、トランプ氏の影響力が高まることへの警告を発して支持者らに投票を呼び掛けた。

オバマ氏は、トランプ氏が拡散を続ける20年大統領選で不正があったとの主張を「でっち上げの嘘と陰謀論」と断じ、共和党がそれを容認していると批判した。ヤンキン氏について「米国の民主主義を破壊しようとする者たちの支持をひそかに掘り起こしている」と述べ、トランプ氏やトランプ氏支持者の支援を受けていると暗に批判した。

マコーリフ氏も「ヤンキン氏は常識的な共和党員などではない。トランプ氏の言いなりの子犬を知事にしていいのか」と攻撃。他の登壇者からもヤンキン氏の背後にはトランプ氏がいるといった発言が相次いだ。

20年の大統領選で同州ではバイデン大統領がトランプ氏に10ポイント差を付けて勝利しており、マコーリフ氏陣営は同州の民主党支持者や無党派層に根強い「反トランプ」感情にアピールする戦略だ。一方のヤンキン氏陣営はトランプ氏の名前を出すのを控えるなど、接戦の同州知事選にトランプ氏の存在が影を落とす。

集会に参加した有権者のデジリー・フレイルさん(51)は「トランプ氏の復活を阻止するためにもバージニアを民主党州のままにしなければ」と訴える。一方でアンドレ・ヘイズさん(42)は「民主党は長期的な視点で反トランプではなく、もっと未来に向けた政策を提示すべきだ」と民主党の戦略に疑問を示す。

バージニア州は近年、大統領選や州知事選の大半で民主党が連勝しているが、今回の州知事選ではヤンキン氏が追い上げ接戦となっている。オバマ氏のほか21日はハリス副大統領が応援演説し、26日にはバイデン氏が現地入りを予定するなど、民主党は大物投入で支持基盤の動員を図る。

民主党支持者の間にも接戦に危機感が広がる。ヘイズさんは「バイデン大統領の支持率低下が影響している。周囲では新型コロナウイルスのワクチン接種義務化に反対する人も多く、接戦の一因になっている」と指摘する。同州の共和党が強い地域に住む有権者ケビン・ホーリガンさん(67)は「周囲の保守派にはバイデン政権の政策への強い怒りを感じる。民主党支持者の間にも党の内紛への不満がある」と語り、国政の知事選への影響に懸念を示した。

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