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米上院、トーマスグリーンフィールド氏を国連大使に承認

国連大使に承認されたトーマスグリーンフィールド氏は米国の国連外交を再構築し、中国に対抗する=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】米議会上院は23日、リンダ・トーマスグリーンフィールド元国務次官補を国連大使に起用する人事を承認した。同氏は国際協調への回帰を掲げるバイデン政権の下、気候変動対策や人権問題などで国連への積極的な関与を進め、存在感を増す中国に対抗する。

上院の採決では賛成78票、反対20票で黒人女性のトーマスグリーンフィールド氏を承認した。24日の宣誓式の後、25日にグテレス国連事務総長に信任状を提出する。同氏は35年間の外交経験を持ち、ジャマイカやナイジェリア、スイス、パキスタンなどに赴任した。オバマ政権ではアフリカ担当の国務次官補を務めた。

1月27日の指名公聴会では「米国が一貫して(民主主義や人権の尊重といった)価値観に沿って影響力を発揮すれば、国連は平和と安全、集団的な幸福を実現する不可欠な機関となる」と語った。米国第一主義を掲げたトランプ前政権下では、国連をはじめとする国際枠組みから米国が後退し、国際社会と米国の利益を損ねたと指摘した。

「戦略上の競争相手であり脅威」とみなす中国に対しては強硬な姿勢を打ち出す。トーマスグリーンフィールド氏は「中国は国連において、国際機関や米国の価値観に反する権威主義的なアジェンダを推進しようとしている」と非難した。「国連決議に有害な言葉を加えたり、国連の重要な地位を自国の人間で埋め尽くそうとしたりする中国の努力に抵抗する」と訴えた。「中国の成功は米国の継続的な撤退にかかっているが、私の監視下ではそれは起こらない」とも強調した。

2015年に結んだイランの核開発制限の国際枠組み「イラン核合意」への復帰も課題だ。トーマスグリーンフィールド氏は「米国が核合意から手を引いて以来、途方もない後退を目の当たりにしてきた」と振り返り、「同盟国に支持を働きかけるとともに、ロシアや中国とも落としどころを見つけ、イランに圧力をかけて厳格な合意順守に引き戻す」と語った。イランは核合意の義務履行を次々に停止し、中東地域の緊張を高めている。

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