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米国のLNG、欧州向け急増 価格高騰でアジア向け抜く

【ヒューストン=花房良祐】米国産の液化天然ガス(LNG)が大挙して欧州に向かい始めた。米ブルームバーグ通信によると、欧州向けの米国産LNGは11月に前月比5割増の約300万トンに達し、アジア向けを上回った。欧州ではロシアからの供給不安が解けないまま気温が下がった結果、天然ガス価格が急騰しており、米国産LNGの輸出先をアジアから欧州に切り替える動きが広がる。

ブルームバーグによると、米国産LNGを輸送中の76隻のLNG船のうち10隻が欧州に向かっているほか、これとは別に20隻が大西洋を横断中で、欧州に向かっているとみられる。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、米メキシコ湾のプラントからアジアに向かっていたLNG船が12月15日にインド洋で反転し、欧州に行き先を変えた。

米国産のLNGはアジアと欧州のどちらにも輸出できる位置にあり、欧州市場の価格高騰を受けて輸出が増加している。欧州北西部の天然ガス価格は100万英国熱量単位(BTU)あたり約60ドルで、アジアでのLNGのスポット価格より10ドル以上高い。アジアでは例年よりも気温が低下しておらず、日本の電力会社などは必要な在庫を確保していると伝えられている。

関係者によると、現在の価格で米国から欧州にLNG船を1隻販売すれば100億~200億円規模の利益が稼げる。

ブルームバーグは、欧州に向かっている多くのLNG船は米LNG会社シェニエール・エナジーが手掛ける米南部ルイジアナ州のプラント「サビンパス」でLNGを積んでいると伝えた。米国のプラントで生産されたLNGは輸出先を柔軟に変更できることが多く、価格差を狙った取引が増えている。

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