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オルブライト氏が死去 女性初の米国務長官

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【ワシントン=坂口幸裕】女性として初めて米国務長官を務めたマドレーン・オルブライト氏が23日、死去した。84歳だった。クリントン政権の国務長官として核・ミサイルの開発などを巡る北朝鮮との交渉を主導し、2000年には自ら訪朝した。

オルブライト氏の家族が23日に出した声明で明らかにした。死因はがんだった。当時のクリントン大統領が1期目の1993年1月にオルブライト氏を国連大使に起用し、2期目の97年1月から国務長官に登用した。

00年10月に現職閣僚として初めて訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談した。米朝関係改善をめざすクリントン氏の親書を渡すなど米朝首脳会談を探ったが、00年11月の大統領選で勝利したブッシュ次期大統領(第43代)や世論の支持を得られず実現しなかった。

国務省によると、オルブライト氏はチェコスロバキア(現チェコ)のプラハで生まれた。父は同国の外交官でユーゴスラビア大使などを歴任。1948年の共産主義者によるクーデター後に一家で米国に移住した。

59年に米ウェルズリー大(政治学)を卒業し、76年には米コロンビア大で博士号を取得した。上院議員のスタッフなどを経て、カーター政権だった78年から81年までホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)に勤務した。米ジョージタウン大教授として教壇に立った。自民党の河野太郎元防衛相は教え子だ。

国務長官時代には北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大にも力を入れた。在任中の99年にチェコ、ハンガリー、ポーランドが加盟した。

オルブライト氏はロシアがウクライナに侵攻する前日の2月23日に米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、プーチン大統領は「歴史的な過ちを犯している」と批判した。「侵攻はロシアを偉大な国へ導くどころか、外交的に孤立させ、経済的に疲弊させ、プーチン氏の悪名を確固たるものにする」と記した。

クリントン氏は23日の声明で「冷戦の終結により世界的な相互依存の新時代が到来すると、自由、民主主義、人権のために情熱的な力を発揮した」と指摘。ウクライナ情勢に触れ「我々が彼女の人生の教訓を最も必要としているときであり、世界にとって計り知れない損失だ」とつづった。

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