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カナダ、ドイツへ水素輸出へ エネルギー確保で協力

【ニューヨーク=大島有美子、ベルリン=南毅郎】カナダとドイツが23日、水素エネルギーに関する協定を結んだ。2025年までにカナダからドイツへの水素燃料の輸出を開始することを目指す。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー供給問題が欧州で深刻となるなか、カナダからの液化天然ガス(LNG)の輸出も検討する。

カナダのトルドー首相とドイツのショルツ首相が出席し、カナダ東海岸のスティーブンビルで協定を結んだ。大西洋を横断するカナダ―ドイツ間の輸送経路を確立し、水素燃料を輸出する。スティーブンビルでは風力発電を使い、温暖化ガス排出ゼロで水素やアンモニアを製造する工場建設の計画が進む。

トルドー氏は「世界が必要とする脱炭素実現のため、カナダは信頼できる(エネルギー)供給源になれる」と述べた。ショルツ氏は「気候変動対策の目標達成やエネルギー安全保障のためだけでなく、国際的な競争力維持のために(協定が)必要だ」と強調した。

トルドー氏は22日、カナダから欧州へのLNGの輸出についても「我々ができることをする」と述べ、前向きな姿勢を示した。現状ではカナダから欧州への輸出ルートがない。具体的な道筋は明らかにしなかったが、産業界で議論しているという。

ロシアは欧州へのエネルギー供給を政治的なかけ引きの材料としている節がある。ロシア国営ガスプロムはドイツにつながる主要パイプライン「ノルドストリーム」を通じたガス供給量を従来計画から8割減らした。ロシア側は独重電大手シーメンス・エナジーがカナダの工場で修理したタービンの返却がカナダの対ロ制裁によって遅れたことを理由に挙げる。

カナダは修理中だったタービンを対ロ制裁の例外と認め、既にドイツに送った。ショルツ氏は「我々はともに立ち上がり、プーチン氏の仕掛けるわなに入らないようにする」と述べた。ウクライナ政府高官はカナダの決定に反発しているが、トルドー氏は「難しい決断だった。タービンの返却は、ロシアが誰かに責任転嫁する口実を与えないためだ」と説明した。

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