2月の米新築住宅販売、前月比1.1%増 6カ月ぶり高水準

【ニューヨーク=佐藤璃子】米商務省が23日発表した2月の新築一戸建て住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は、前月の改定値に比べ1.1%増の64万戸だった。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(65万戸)は下回った。2022年8月以来、6カ月ぶりの高水準となった。
前年同月からは19.0%減少した。販売価格(中央値)は43万8200ドル(約5750万円)と、前月比で2.7%、前年同月からは2.5%それぞれ上昇した。

全米住宅建設業協会(NAHB)は15日発表の調査で「中古住宅の在庫不足を受けて需要が新築にシフトしつつある」と指摘している。同協会による3月の住宅市場指数は前月から2ポイント上昇し、建設会社や販売企業による業況が小幅に上向いたことを映した。
住宅ローン金利の上昇も一服感が出ている。米抵当銀行協会(MBA)の調査によると30年固定の住宅ローン金利(週平均)は足元で6.48%まで下がった。ローン金利は22年10月に一時7.16%と01年以来の高水準を記録し、住宅需要の低迷を招いてきた。
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