/

11月FOMC要旨、大多数が「近く利上げ減速」と主張

(更新)
think!多様な観点からニュースを考える

【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は23日、1~2日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開した。高インフレの収束には懐疑的な意見が多数を占めた一方、大多数の参加者が「近いうちに利上げペースを減速することが適切になる可能性が高い」と主張。これまでの金融引き締めの累積効果をみながら、最終的な政策金利の到達点を探る局面に入ったことを示唆した。

この会合では4会合連続となる0.75%の利上げを決定。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は3.75~4.0%となった。会合後に公表した声明には今後の利上げペースの決定について「金融政策が経済活動や物価に影響を及ぼすのに時間差がある点を考慮する」と追加した。

FOMC参加者の多くは足元の高インフレについて「収束する兆しがほとんどない」としている。それでも利上げの減速が必要になる理由については、金融状況が十分に引き締まった状態に近づいていることや、金融政策の効果がどれほどの時間差をもって実体経済に影響を及ぼすかが不確実なことを挙げた。

2~3人の参加者は「金融システムの不安定性を軽減するために、金融政策のペースを緩めることが重要だ」とコメントした。急速な金利上昇によって、金融市場の動きが不透明になっている点を念頭においた発言とみられる。

一方で別の2~3人の参加者からは「利上げを減速する前に、政策金利が明確に金融引き締めの領域に入り、インフレ圧力が大幅に後退する具体的な兆候を待つ方が良い」と慎重な意見も出ていた。ただFOMCの後、米労働省が10日に発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の伸びが市場予想を下回っている。

利上げペースを減速させたうえで、高インフレが長期化した場合は利上げの回数を増やして最終的な政策金利の到達点を想定より高くすることが見込まれる。今回のFOMCでも多くの参加者が利上げの到達点は「これまでの想定より、やや高くなる」と指摘した。FOMC参加者が9月に示した2023年末の政策金利見通しの中央値である4.6%を利上げ終了時に上回ると示唆した。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
(0/300)
投稿内容をご確認ください
投稿チェック項目誤字脱字がないかご確認ください
投稿チェック項目トラブル防止のため、記事で紹介している企業や人物と個人的つながりや利害関係がある場合はその旨をお書き添えください
投稿チェック項目URLを投稿文中に入力する場合は、URLの末尾にスペースか改行を入れてください
詳細は日経のコメントガイドラインをご参照ください

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連キーワード

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン