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米感染1カ月で4割増 感謝祭の大移動期、警戒強まる

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【ニューヨーク=野村優子】米国で新型コロナウイルスの感染が再び増加してきた。21日の新規感染者数は7日移動平均で約9万人超となり、およそ1カ月前に比べて4割増えた。人の集まりや往来が活発となる11月下旬の感謝祭からのホリデーシーズンを控え、さらなる感染拡大への警戒感が強まっている。

米疾病対策センター(CDC)がまとめたデータよると、米国の21日の新規感染者数は約9万1千人だった。一時6万4千人まで感染が落ち着いた10月下旬に比べると、およそ4割増えた。デルタ型の流行後は新規感染者数が減少していたが、11月上旬から再び増加傾向に転じた。冬の感染者の急増に危機感が強まっている。

特に、一部は11月にワクチン接種が始まったばかりとなる子どもの感染拡大が深刻になっている。米国小児科学会(AAP)によると、18日までの1週間で子どもの感染は14万2千人となり、2週間前に比べて32%増加した。

25日の感謝祭を前に人の往来は活発になっている。米運輸保安局(TSA)がまとめる日次の空港通過人数は21日に221万人となり、4日連続で200万人を上回った。コロナ禍の2020年の2倍超、コロナ前の19年の95%の水準となり、回復が鮮明となっている。感謝祭からクリスマスにかけてさらに人の移動が激しくなるとみられており、感染拡大への懸念が広がる。

「気の緩み」も表れ始めている。米ニュースサイトのアクシオスと調査会社イプソスが行ったアンケート調査によると、67%が「感謝祭に家族や友人と会う予定」と回答。さらに、「感謝祭に人と会うことがリスクと感じる」と答えた人は31%となり、昨年調査の64%から大きく減少した。また人と会う予定と回答した人のうち、30%がワクチン未接種者を含め会う予定という。

欧州ではオーストリアがロックダウン(都市封鎖)を行うなど、感染拡大に伴い行動規制を強化する動きが出ている。これに対して、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームは22日、「我々はその方向(ロックダウン)に向かっていない」と話し、米国がロックダウンに踏み切る可能性を否定。「幅広く利用可能なワクチンや追加接種、子ども向けワクチン、治療法など、パンデミックから抜け出すツールを持ち合わせている」と説明した。

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