/

国連総長「脅威は明確」 安保理が気候変動リスク議論

(更新)
国連安保理は気候変動の安全保障への影響について議論した(23日、ニューヨーク)

【ニューヨーク=吉田圭織】国連の安全保障理事会は23日、気候変動による自然災害や資源不足などが国際平和と安全保障に及ぼすリスクについて議論した。会合に参加したグテレス国連事務総長は「脅威は明確だ」と明言するとともに、「脆弱な状況や紛争に気候変動の影響が重なった場合、特に深刻だ」と警告した。

会合には9月の安保理議長国を務めるアイルランドのマーティン首相や米国のブリンケン国務長官、エストニアのカリユライド大統領などが出席した。10月末に第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を控え、ニューヨークで開催中の国連総会では気候変動問題が中心テーマとなっている。

グテレス氏は2020年には気候変動による自然災害の影響で3000万人以上の人が家を追われ、「難民の9割は気候変動の影響を受けやすく、(被害を軽減するための)適応が困難な国々から出ている」と説明した。規模が最大の6つの国連平和維持活動(PKO)が国連事務局の二酸化炭素排出の8割を占め、国連にも排出削減の責任があるとも述べた。

ブリンケン氏は「どの国をみても記録的な異常気象が確認できる。気候変動危機は迫ってきているのではなく、既に直面している」と強調した。紛争が続くシリアやマリ、イエメンなどでは「気候変動が平和と安全を損なう原因となっており、対応を困難にしている」と指摘したうえで、各国に気候変動対策を強化するよう求めた。

マーティン氏は気候変動による安全保障へのリスクを担当する事務総長特使の新設を要請するとともに、同テーマについての決議案提案に向けて協議を近く始めることを明らかにした。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン