米GM、EV6万8000台をリコール バッテリー発火の恐れ

【ニューヨーク=中山修志】米ゼネラル・モーターズ(GM)は23日、電気自動車(EV)「シボレー・ボルトEV」のバッテリーから発火する恐れがあるとして約6万8000台のリコール(回収・無償修理)を届け出た。2020年11月に続く2度目のリコールで、EVシフトを進める同社には痛いつまずきとなる。
リコール対象は17~19年型の車両で、7割以上が米国で販売された。充電中にバッテリーから発火したという複数の報告があり、全ての車両のバッテリーを交換する。GMは声明で「まれに生じる2件の製造上の欠陥を特定した」と説明した。
ボルトEVは韓国・LG化学製のバッテリーを使用しており、昨年11月にもバッテリーからの発火を理由にリコールを実施した。当時は充電を制御するソフトウエアの修正にとどめたが、ソフト修正済みの車両でも新たに発火が報告され、GMとLGが原因を調べていた。