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部品落下のボーイング機、米日韓で全面停止

飛行中に異常が発生したボーイングの777型機のエンジン=AP

【ニューヨーク=中山修志】米ボーイングの大型機「777」が20日に米コロラド州でエンジン異常と部品の落下を起こした問題で、事故機と同型のエンジンを搭載する機材の運航が22日までに全面的に停止した。米国と日本、韓国の航空会社が保有する128機が対象で、米航空当局が事故原因を調査している。オランダでは同じメーカー製のエンジンを搭載した別のボーイング機の部品が落下する事故が発生し、影響がさらに広がる可能性がある。

ボーイングの777-200型機を使用した米ユナイテッド航空の運航便は20日に米西部コロラド州を出発しハワイに向かったが、離陸直後に右側エンジンが損傷し住宅地に部品や破片が落下した。米国家運輸安全委員会(NTSB)の初期調査では、右側エンジンでファンブレード2枚の破損が見つかったという。

777型機は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)の2社がエンジンを製造しており、事故機はP&W製エンジンを搭載していた。米連邦航空局(FAA)は21日、P&Wの同型エンジンを搭載する777について緊急点検を指示。英運輸相は22日、対象機の英国領空への渡航を一時的に禁止すると発表した。

問題となったエンジン「PW4000」は、チタン素材で内部に空洞があるファンブレードを使用している。FAAによると、こうした構造のブレードは777型機の一部のエンジン特有のものだという。FAAは点検頻度を高めることなどを検討しているが、具体的な破損原因については調査中だ。

ボーイングによると、P&W製エンジンを搭載した777型機は日本と米国、韓国の航空会社が計128機を所有し、米航空会社で所有するのはユナイテッド航空のみだった。ユナイテッドと日本航空、全日本空輸、韓国の大韓航空などは対象機の運航を停止し、他の機材に切り替えた。GE製エンジンを搭載した777型機は運航が続いている。

一方、P&W製の同系統のエンジンは欧州エアバス機やボーイングの他の貨物機などにも広く採用されている。オランダでも20日、P&W製エンジンを搭載したボーイングの「747」貨物機からエンジン部品が落下し、女性がけがをする事故が発生した。オランダ当局が原因を調査中だが、運航停止が他の機種にも広がれば、世界の航空市場で機材不足に陥るおそれがある。

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