/

Zoomの8~10月、オフィス再開でも増収 大企業に活路

【シリコンバレー=佐藤浩実】米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが22日発表した2021年8〜10月期決算は売上高が前年同期比35%増の10億5075万ドル(約1210億円)、純利益が同71%増の3億4027万ドルだった。世界でオフィスの再開が進むなかで前の四半期比での減収予想が広がっていたが、拡大基調を維持した。

売上高は事前の市場予想(10億2000万ドル)を上回った。米空調大手キヤリアなど、従来利用していたビデオ会議サービスに加えてクラウド電話や会議室向けのシステムを導入する大企業が増えたためだ。夏季休暇と重なった前の四半期に解約した中小企業や個人の一部で、利用を再開する動きもあったという。

8~10月期は売上高の66%を従業員10人超の企業・団体との取引が占め、該当する顧客の数は5~7月期と比べて7200多い51万2100社となった。年間契約額が10万ドルを上回る大企業の利用数は2507社で、3カ月前から229社増えた。いずれも伸びは鈍化している。

21年11月~22年1月期の売上高は前年同期を19%上回る10億5100万~10億5300万ドルを見込む。ケリー・ステッケルバーグ最高財務責任者(CFO)はオンライン会見で「(大企業を中心とする)直販・代理店経由の事業が引き続き成長する一方で、中小・個人向けのビジネスは今後数四半期は逆風が吹く」と指摘した。

ズームの株価は新型コロナウイルス下で急上昇したが、ワクチン接種の拡大や社会活動の正常化に伴い下落基調にある。21年初めから11月までの下落率は3割近く、22日の時間外取引でも終値を約6%下回って推移している。既存顧客の社内でズームが手掛けるサービスの採用をどこまで広げられるかが当面の課題となる。

ズームは9月末、約150億ドルを投じる予定だったコールセンター向けのクラウドサービスを手掛けるファイブ9の買収計画を撤回した。エリック・ユアン最高経営責任者(CEO)は会見で、同種のサービスの自前での開発に自信を示した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン