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Amazon、偽レビュー業者を提訴 「詐欺師の責任追及」

【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムは22日、金銭や無料商品と引き換えに消費者に商品販売に有利な「フェイク(偽)レビュー」の投稿を促す仲介業者2社に対する訴えを起こしたと発表した。偽レビューの根絶に向けたアマゾンの決意を示す動きだとしている。

アマゾンが訴えを起こしたのは「AppSally(アップサリー)」と「Rebatest(リベーテスト)」の2社で、偽レビュー仲介サイトの活動停止などを求めている。2社は合わせて90万人を超える会員を持ち、アマゾンや米イーベイ、米ウォルマートなどの電子商取引(EC)サイトへの出品者に対し、商品の性能などを過大に評価してくれる消費者を仲介している。

アマゾンは徹底的な調査を経て訴訟に踏み切ったとしている。例えばアップサリーでは20ドル(約2300円)で偽レビューを販売している。悪質な場合、偽レビューの投稿者に商品が入っていない空の箱を発送するよう出品者に指示していたという。

アマゾンで偽レビュー対策などを担当するダーメシュ・メータ副社長は声明で「我々は信頼できるレビューが顧客にとってどれほど価値があるかを知っている。だからこそ、このようなレビュー詐欺師の責任を追及する」と述べた。アップサリーとリベーテスト側のコメントは得られていない。

アマゾンは創業間もない1995年に消費者の購買判断を手助けする仕組みとして商品レビューを導入した。現在の投稿数は週3000万件を超え、アマゾンの競争力の源泉になっている。一方で「五つ星」の評価を集める商品は検索でも上位に表示されやすく、偽レビューの仲介業者を使ってでも高い評価を得ようとする出品者が後を絶たない状況が生じていた。

アマゾンは一部の不正が商品レビュー制度そのものへの信頼を揺るがしかねない状況に危機感を強めていた。近年は偽レビュー仲介業者を活動停止に追い込むための法的措置を積極化しており、2021年末にはドイツと英国で2つの偽レビュー仲介サイトがアマゾンの訴えによって閉鎖された。

加えてアマゾンでは世界で1万人を超える従業員が偽レビューを含む詐欺や不正行為対策に従事する。人工知能(AI)技術と熟練した調査員の組み合わせによって、20年には2億件を超える疑わしいレビューが顧客の目に触れるのを阻止したとしている。

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