/

円、一時135円台に上昇 米長期金利は2カ月ぶり低水準

(更新)
think!多様な観点からニュースを考える

【ニューヨーク=斉藤雄太】22日の米債券市場で長期金利の指標になる10年物国債利回りが低下(価格は上昇)し、一時2.7%台前半と約2カ月ぶりの低水準になった。米欧企業の景況感が大幅に悪化し、世界的な景気後退への懸念から安全資産とされる米国債への買いが入った。外国為替市場では米金利低下でドル売りが進んだ。

米長期金利は2.73%程度と前日から0.15%以上下がり、5月下旬以来の低い水準をつける場面があった。6月半ばには米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速を織り込み3.5%近くまで上昇したが、その後は低下基調をたどっている。

米金利低下を促したのは世界的な景気不安の高まりだ。米S&Pグローバルが22日発表した7月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)は、米国の総合指数が前月比で4.8ポイント低い47.5、ユーロ圏が2.6ポイント低い49.4になった。米国は4カ月連続、ユーロ圏は3カ月連続の低下で、そろって好不況の分かれ目になる50を割り込んだ。同日発表の英国と日本のPMIも悪化した。

米国の総合指数の低下はサービス分野の活動停滞が主因だ。サービス業のPMIは5.7ポイント低い47.0と2年2カ月ぶりの低水準になり、前月並みにとどまるとみていた市場予想を大幅に下回った。S&Pグローバルのクリス・ウィリアムソン氏は「新型コロナウイルスの流行でロックダウン(都市封鎖)のあった月を除けば、米国の生産活動は世界的な金融危機のさなかの2009年以来のペースで落ち込んでいる」と指摘する。

市場では「世界的な景気後退予想が広がり、焦点はFRBがどれだけ早く利下げするかに移りつつある」(米オアンダのエドワード・モヤ氏)との声も出始めた。

来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、高インフレを踏まえて6月に続く0.75%以上の大幅利上げが見込まれ、その後も利上げ継続を予想する向きは多い。だが、新規失業保険の申請増や中古住宅販売の低迷など米景気の冷え込みを示す指標も増えており、利上げのペースや到達点に対する市場の目線は下がりつつある。

22日のニューヨーク外国為替市場では米PMIの公表後にドル安が進んだ。対ドルの円相場は一時1ドル=135円台後半まで上昇し、東京市場の終値から2円近い円高・ドル安になった。米株式市場では景気不安からダウ工業株30種平均が前日比で300ドル超下げる場面があった。ダウ平均の終値は137ドル(0.4%)安の3万1899ドルだった。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
(0/300)
投稿内容をご確認ください
投稿チェック項目誤字脱字がないかご確認ください
投稿チェック項目トラブル防止のため、記事で紹介している企業や人物と個人的つながりや利害関係がある場合はその旨をお書き添えください
投稿チェック項目URLを投稿文中に入力する場合は、URLの末尾にスペースか改行を入れてください
詳細は日経のコメントガイドラインをご参照ください

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン