米GDP、33.4%増に上方修正 7~9月期確定値

【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が22日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)確定値は、前期比年率換算で33.4%増加した。11月発表の改定値から0.3ポイント上方修正され、ダウ・ジョーンズがまとめた市場予測(33.1%増)をわずかに上回った。
新型コロナウイルス禍で30%超のマイナス成長となった4~6月期から持ち直した。経済再開や政府の財政出動で製造業や個人消費が回復した。
個人消費が41.0%増で改定値から0.4ポイント上方修正されたほか、設備投資も22.9%増で1.1ポイント上方修正された。一方、輸出は59.6%増で0.9ポイントの下方修正となった。
10~12月期はコロナ感染の再拡大による行動制限などで経済回復に再びブレーキがかかっており、成長率の分析で定評のあるアトランタ連銀は11.1%増を見込んでいる。