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「WBCは幻想的フィナーレ」 米メディア、日本たたえる

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【ニューヨーク=山内菜穂子】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表が米国を破り優勝したことについて、米メディアでは大谷翔平選手を中心に日本代表の戦いぶりをたたえる報道が相次いだ。特に大谷選手とマイク・トラウト選手によるエンゼルスの同僚対決は米国内で大きな注目を集めた。

「WBCは幻想的なフィナーレを迎えた」。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「大谷選手がトラウト選手を打ち負かし、日本がタイトルを獲得した」と伝えた。世界的に有名な2人による対決が試合を盛り上げ「2023年の野球シーズンで最も記憶に残るイベントとなった」と総括した。

米紙ニューヨーク・タイムズも「長い間、夢見ていた対決が実現した」と指摘。FOXスポーツも「2人のレジェンドがぶつかる展開。まさに一世一代の大勝負だった」と振り返った。米スポーツ専門局ESPNは「日本が完璧な戦いを締めくくった」と報じた。

大谷選手が決勝直前に、ロッカールームで日本代表選手に「僕らはトップになるために来た。きょう一日だけは彼ら(米国代表選手)への憧れを捨てて、勝つことだけを考えよう」と呼びかけたことも米メディアで取り上げられた。米紙ワシントン・ポストは大谷選手がチームメートの精神的な支えになっている様子を伝えた。

米国では米大リーグ機構(MLB)のワールドシリーズの人気が根強い。それでも今回の決勝戦によってWBCは米国で国民的な関心事になったとの記事も目立った。ニューヨーク・タイムズは大谷選手がWBCを「本物」にし、WBCが「米国民にとって必見のトーナメント」になったと指摘した。

「WBCにもうすっかりはまってしまった」。6年前に「WBCには興奮できない」と語っていた米スポーツメディアのスポーティングニュースの記者はコラムで心変わりを告白した。日本対メキシコの準決勝で、WBCは「ユニークで最高の野球体験ができ、独特の熱気や雰囲気がある場」として証明されたと指摘。「選手の顔に浮かぶ喜びや多くのチームがもたらした感動」はWBCに大きな意義を与えたと語った。

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WBC

日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶり3度目の優勝。大リーガー・大谷翔平や日本代表では初の日系人選手となるラーズ・ヌートバー、メジャーに挑戦する吉田正尚らが活躍。世界一を14年ぶりに奪還した選手たちの最新ニュースをお伝えします。

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