紙おむつの便で健康診断、米テラサイクルが年内開始
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リサイクル事業を手掛ける米テラサイクルがヘルスケア分野に参入する。創業者のトム・ザッキー最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞の取材で、年内に大手メーカーと組み、使用済みの紙おむつの便から乳幼児の健康状態の診断事業を始めると明らかにした。同氏は廃棄物問題に取り組む起業家の代表格で、新事業の狙いやごみ問題への社会意識の変化を聞いた。
テラサイクル 米プリンストン大に在学中だったザッキー氏らが2001年創業した。本社はニュージャージー州トレントンで、世界21カ国で事業を展開する。21年の売上高は約7170万㌦(約95億円)。ごみを再生素材につくり替える事業などを手掛けた後、19年に容器を再利用して商品を販売する仕組み「Loop(ループ)」を立ち上げた。...
