米、ニカラグア最高裁副長官ら制裁 反米政権への圧力強化
【ワシントン=時事】米政府は21日、中米ニカラグアのアギラル最高裁副長官ら3人を制裁指定すると発表した。オルテガ左翼政権による野党弾圧に加担したのを理由としている。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が禁じられる。
ムニューシン財務長官は声明で「(トランプ政権は)ニカラグア国民の民意を抑圧する者を引き続きあぶり出す」と強調した。米政府は既に、オルテガ大統領夫人のムリジョ副大統領や息子を制裁指定している。
米政府は21日、キューバ軍の監督下にあるとされるキューバ企業3社も制裁指定すると発表。トランプ政権の任期切れを約1カ月後に控え、反米色の濃い左翼政権への圧力を強めている。