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党分裂は共倒れリスク 共和内で「トランプ新党」観測

試練のバイデン政権(2)

(更新)
米連邦議会議事堂の占拠事件について、共和党員の考えは二分されている(6日、ワシントン)

「何らかの形で戻ってくる」。20日、第45代米大統領ドナルド・トランプの言葉に東部メリーランド州の共和党支持者リンダ・ワインハウスはうんざりした表情を浮かべた。ワインハウスは連邦議会議事堂の占拠事件をきっかけに「一線を越えた」とトランプ支持をやめた。トランプが戻ってくれば、「(4年後の)共和党の反転攻勢はおぼつかない」と心配する。

7日、共和党全国委員会が南部フロリダ州で開いたセミナー。「トランプの言葉遣いは著しく間違っていた」。前政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリーが非公開でトランプを批判すると会場がどよめいた。

ただこうした動きはまだ限られている。共和党全国委員会関係者は「ヘイリーのような姿勢は少数派だ」と打ち明ける。

共和党がトランプと決別できないのは共和党が分裂する可能性を秘めているからだ。

ワシントン郊外でアメリカンフットボールのコーチを務めるブルース・ホールはトランプが立ち上げを検討しているとされる第三政党「愛国党」を強く支持する。「票を盗まれた」と主張するホールはトランプ勝利を信じて疑わない。「愛国党」が現実となれば、ホールのような共和党支持者が「愛国党」に乗り換えるリスクがある。

1992年の大統領選では実業家ロス・ペローが第三政党から出馬し約19%の票を得た。共和党票が分散し、第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュが再選を逃す原因になった。「愛国党」がペローの再来となれば、「共和党もトランプも共倒れになりかねない」(共和党の大口献金者でトランプ前政権に近かったダン・エバーハート)。

結束が揺らぎやすいのは民主党も同じだ。「国民皆保険制度が必要だ」。20日、バイデンが大統領に就くと下院民主党のリベラル派がツイッターで要求を次々と突きつけた。民主党と共和党の議席数は拮抗しており、下院では民主党221人のうち6人程度が造反するだけで政策実現は難しくなる。バイデンはリベラル派に配慮せざるをえない。

共和党は「リベラル派台頭で増税や警察解体が進む」と民主党支持者に訴え、穏健な有権者の共和党への取り込みを狙う。バイデンがリベラル色を強めすぎれば、穏健な民主党支持者が離反し、2022年の中間選挙で敗北するリスクもある。(敬称略)

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