1月のフィラデルフィア製造業景況感、大幅改善
【ワシントン=長沼亜紀】米フィラデルフィア連邦準備銀行が21日発表した1月の製造業景況指数は26.5で前月の改定値から17.4ポイント上昇した。プラス圏の数値は8カ月連続。上昇は3カ月ぶりで、新型コロナウイルス感染拡大が本格化する前の2020年2月以来11カ月ぶりの高水準となった。
ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(10.5程度)を大きく上回った。同調査は管轄地区内の約120の製造業者が対象。前の月より景況感が「改善した」との回答の比率が「悪化した」との回答比率を上回るとプラスになる。
個別項目も全般に改善した。「新規受注」は30.0で28.1ポイントも上向いたほか、「出荷」も22.7で10.7ポイント、「雇用者数」も22.5で16.9ポイントそれぞれ上昇した。
短期見通しも52.8で9.7ポイント上向き、企業が21年の先行きに明るい見通しを持っていることを示した。