イーサリアムが急騰、テスラCEO「保有」公表で
(更新)

【ニューヨーク=後藤達也】米電気自動車のテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は21日、暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムに投資していることを明らかにした。発言が伝わるとイーサリアムの価格が前日比10%以上上昇する場面があった。
仮想通貨の業界団体が21日に開いたイベントでマスク氏が話した。テスラがビットコインを保有していることは既に公表していたが、マスク氏個人としてビットコインやイーサリアム、ドージコインといった仮想通貨を保有していることを明らかにした。
マスク氏はテスラ車の購入にビットコインを使えるようにすることを再検討する考えも示した。テスラは2月にビットコインの決済を始めると発表したが、5月には一転して、「ビットコインの決済を停止する」と表明した。マスク氏は今後、ビットコインの採掘に大量の電力を要することに関して、再生可能エネルギーを活用できるかなど精査する考えだという。
21日のイベントはオンライン形式で開かれ、米決済サービス大手スクエアのジャック・ドーシーCEOや米資産運用会社アーク・インベストメント・マネジメントのキャシー・ウッドCEOらも出席した。