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米ハイテク株売り続く ナスダックは週間で8%下落

【ニューヨーク=大島有美子】米株式相場が調整色を強めている。米連邦準備理事会(FRB)による金融正常化への警戒から、21日の米株式市場ではハイテク株中心に売りが広がった。ナスダック総合株価指数は週間で8%下げ、新型コロナウイルス下に入った直後に株式相場が急落した2020年3月以来の下落率となった。

ナスダック指数は同日、前日比で3%下げ、21年11月につけた過去最高値からの下落率は14%に達した。ダウ工業株30種平均は450ドル(1%)安の3万4265ドル、S&P500種株価指数は2%安で終えた。

長期金利の指標となる米10年物国債の利回りは、前日より0.05ポイントほど低い1.76%程度で終えた。直近で目立ったのは短期債の利回り上昇だ。2年債の利回りは今週に入って20年2月以来の1%台をつけたほか、1年債も20年3月以来の0.5%台に上昇した。エバコアISIのスタン・シプレー氏は「市場がFRBによる利上げの回数増を急速に織り込み始めている」と指摘する。

個別株ではハイテク銘柄の大幅な下げが目立った。動画配信大手のネットフリックスは21日、前日比22%安と急落した。20日の取引終了後に発表した21年10~12月期決算では、加入者数の伸びが鈍化し投資家の失望を誘った。20日に24%下落したオンラインフィットネスのペロトン・インタラクティブなど、コロナ下での巣ごもり消費を追い風に急騰してきた銘柄に逆風が吹く。21日はアマゾン・ドット・コム(6%安)、マイクロソフト(2%安)など巨大テック株にも売りが波及した。

この日のダウ平均やナスダック指数は一時、前日比でプラスに浮上する場面もあった。21日には株価指数や個別株のオプション取引の満期日を迎えた。ゴールドマン・サックスによると、満期を迎えた個別株オプションは想定元本ベースで1.3兆ドル(約150兆円)と過去2番目の規模。リスク回避の動きが活発になり、値動きの荒さにつながった可能性がある。

投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は一時16%上昇し、29台をつけた。前週は不安心理が高まった状態とされる20をほぼ下回っていたが、今週に入り上昇した。21年12月に30台をつけているほか、80超えもあった20年3月と比べれば低い。米インスティネットの株式トレーダー、フランク・カッペレリ氏は「20年3月のような投げ売りの局面にはなっていない」と冷静にみる。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのデービッド・レフコウィッツ氏は「投資家は金融引き締めの影響を慎重に見すぎている」と指摘する。「(株式相場の下落によって)リスクとリターンのバランスは魅力的な水準になりつつある」として、上昇に転じる兆候があるとみる。同社は22年末のS&P500の予想を現状より16%高い5100に置いているが、21日の顧客向けメモでもこの予想を据え置くとした。

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