南ア閣僚、コロナで死去 反アパルトヘイト元闘士

【ナイロビ=共同】南アフリカ政府は21日、ジャクソン・ムテンブ大統領府相が同日、新型コロナウイルス感染症に関連した合併症で死去したと発表した。
政府によると、ムテンブ氏は1958年生まれ。10代から反アパルトヘイト(人種隔離政策)闘争に参加し、南ア初の黒人大統領となった故ネルソン・マンデラ氏の政権下で、95~97年に与党アフリカ民族会議(ANC)の報道官を務めた。
ムテンブ氏は今月、自身のツイッターで陽性を公表し「われわれは新型コロナ感染症に打ち勝たなければならない」と表明していた。
感染力の強い変異種が猛威を振るう南アでは、昨年12月から感染者が急増。アフリカ疾病対策センターによると、これまでに約137万人の感染が判明している。