FTX創業者、バハマから米国に身柄移送へ

【ニューヨーク=佐藤璃子】中米バハマの裁判所で21日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの創業者で前の最高経営責任者(CEO)であるサム・バンクマン・フリード被告の米国への身柄移送が決定した。米メディアが報じた。同被告が合意し、バハマの判事が承認した。早ければ21日に米東部ニューヨーク州に到着する見通しだ。
FTXはずさんな経営やリスク管理で資金繰りに行き詰まり、11月11日に日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請した。米当局の要請に基づき、同被告は12月12日に本社のあるバハマの当局に逮捕された。
米ニューヨーク州南部地区連邦地検は同被告を、詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)、選挙資金の規制違反など8つの罪で起訴している。正式な日程は未定だが、到着後は罪状認否が行われる予定だ。