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「差別と闘う」声明相次ぐ 米黒人暴行死の有罪評決で

(更新)
フロイドさん暴行死事件の評決を歓迎する人々(20日、ミネソタ州ミネアポリス)=ロイター

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国の黒人男性暴行死事件をめぐり20日に有罪評決がでたことについて、各国首脳や企業経営者らから歓迎する声が相次いだ。各地で根強く残る人種差別への継続的な取り組みを訴える意見も目立った。同事件は人種差別の是正を求める運動が世界で広がる契機となっただけに、米国内外から評決に注目が集まった。

「ジョージ・フロイドさんの死にがくぜんとした。評決を歓迎する」。英国のジョンソン首相は20日、フロイドさん殺害の罪などに問われた元警察官に有罪評決が出たことを受けてツイッターに投稿した。「今夜はフロイドさんや家族、友人のことを思っている」

カナダのトルドー首相は国内での差別の根絶に決意を示した=ロイター

カナダのトルドー首相もツイッターで評決を評価するコメントを発表した。その上で「間違いなく、人種差別と反黒人差別は存在する。そしてカナダにも存在する」と指摘。国内で差別を根絶する取り組みを続ける決意を表明した。

米中西部ミネソタ州ミネアポリスで2020年5月に起きたこの事件は、元警察官のデレク・ショービン被告が黒人男性のフロイドさんを拘束する際に首を9分29秒にわたり膝で押さえつけ、死亡させたというもの。同被告は第2級殺人罪、第3級殺人罪、第2級過失致死罪に問われていた。

元警官に殺害されたフロイドさんを描いた壁画(ケニアの首都ナイロビ)=AP

同事件の波紋は米国内にとどまらず、世界で「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」運動が広がった。ロンドン市のカーン市長も評決への賛意を示した上で「世界中に広がった喪失感を癒やすことはできない。評決は終わりではなく、変化の始まりでなければならない」と指摘した。

同事件後、経済界でも人種差別への取り組みや人種的マイノリティーの採用拡大などの動きが広がった。米マイクロソフトのブラッド・スミス社長は「評決は痛みを伴う真実を認め、人種差別を打ち負かし、差別と闘うための継続的な取り組みの一歩だ。我々も取り組み続けることを約束する」と発表した。

米ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はツイッターで「偏見と不公正に対する闘いの一歩だ。私たちは変化を大規模に推進する決意を持ち続けなければいけない」と言及した。米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは「人種差別や不公正に対する大きな闘いの一部にすぎない」と表明した。

米スターバックスもツイッターの公式アカウントで「人種差別に対処し、誰もが成功する平等な機会を得るために私たちがすべきことはまだある」と投稿し、BLM運動を支持する姿勢を表明した。

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