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ロシア軍死者1万5000人、米分析 プーチン氏は「健康」

(更新)

【ワシントン=坂口幸裕】米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は20日、ウクライナに侵攻するロシア軍の死者数が1万5000人ほど、負傷者数は4万5000人程度に達しているとの分析を明らかにした。ロシアのプーチン大統領の健康状態については「いろんな噂があるが、彼は全くもって健康だ」との見方を示した。

米西部コロラド州での会合で語った。ロシアは兵士の死者数を3月下旬に1300人あまりだと発表した後は公表していない。米ブラウン大が2021年にまとめた報告書によると、01年の米同時テロ以降の20年間で戦死した米兵は7000人強だった。大半がイラクとアフガンでの戦死者だった。

バーンズ氏は「最新の推計では(ロシア軍の)死者は1万5000人ほどで、負傷者はその3倍程度だ。大きな損失だ」と明言した。ウクライナの死傷者に関しては「おそらくロシアより少し少ないが、かなりの死傷者が出ている」と述べた。

米欧やウクライナではプーチン氏の健康不安説が取り沙汰されてきた。英紙タイムズは5月にプーチン氏が「血液のがん」にかかっている可能性があると報じた。ウクライナ国防省の情報機関トップもプーチン氏が「がんやそのほかの病気を患っている」との見解を英メディアで明かした。

バイデン政権はかねて中国によるロシアへの支援を警戒している。バーンズ氏は「経済面ではロシア産エネルギーの購入を強化している」と主張しつつ「軍事面では非常に慎重だ」と語った。侵攻の想定外の長期化を受け「中国は戦争がもたらす経済の不確実性に不安を感じていた」と解析した。

同時に「中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の主要な関心は秋の共産党大会を乗り切り、予測可能な世界経済の情勢を保持することだ」と断言。「プーチン氏が米欧を結束させた事実も中国を動揺させた」と説いた。

バーンズ氏は21年10月にウクライナ侵攻の兆候をつかんだ直後にバイデン米大統領の指示で自身が訪ロしたと表明。プーチン氏に侵攻した場合に米欧が科す制裁でロシアが被る「深刻な結果」について説明したという。「私は悩みを深めて帰国した。プーチン氏は(侵攻の)計画を否定しなかった」と話した。

22年2月24日の侵攻に先立ち、バイデン政権は本来は機密扱いの情報を積極的に開示してロシアに計画の再考を促して侵攻の抑止を狙った。バーンズ氏によると、英秘密情報部(MI6)の協力も得て、21年10月ごろにロシアがウクライナ国境周辺に軍を集結させている画像情報などを入手した。

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