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米ロ外相、再会談で一致 安保提案「米が来週回答」

(更新)

【ワシントン=中村亮、モスクワ=石川陽平】ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相は21日、緊迫するウクライナ情勢を巡ってスイス・ジュネーブで会談した。ロシアが2021年12月に提案した欧州安全保障の合意案について、米国は来週回答する方針を示した。回答を待って再会談する必要がある、との考えでも一致した。

両外相は会談後、それぞれ記者会見した。ラブロフ氏は合意案について「来週、米国からの公式の書面回答を待つ」と述べ、ブリンケン氏も「来週に文書でロシアと共有する」とした。合意案の柱は北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大の停止だが、米側は受け入れない意向を示す。

両氏とも回答後に外相レベルで再協議する意向を示した。首脳会談について、ブリンケン氏は「有益かつ生産的だとわかれば準備がある」と語り、ラブロフ氏も「プーチン大統領はいつでもその用意がある」と述べた。

ウクライナを巡る議論は平行線だった。ラブロフ氏は14年に続くウクライナ再侵攻の可能性について「ロシアがウクライナ国民の脅威となったことはない」と否定した。

ブリンケン氏は「侵攻はないと示したければ、ウクライナ国境付近から軍を引き揚げるのがよい」と語った。「ロシア軍がウクライナへ越境すれば新たな侵攻だ。ロシアは米国や同盟国による迅速で厳しい対抗措置を受ける」とも警告した。

米欧はウクライナへの軍事支援も急ぐ。複数の米メディアによると、バイデン政権はバルト3国が米国製兵器をウクライナへ提供することを認めた。迅速にウクライナの自衛力を強化できる措置とみている。ロシアによる侵攻時には米国もウクライナへの武器提供を強化する方針だ。

それでもロシアはウクライナに対する軍事的圧力を緩めていない。米国務省高官によると、ロシア軍は1月中旬に隣国ベラルーシへ部隊を送った。ウクライナの首都キエフに近い北方からの侵攻ルートを確保しようとしている可能性がある。

ウクライナ東部の国境付近や、南部クリミア半島でもロシア軍部隊を増強しているとされ、さまざまな方向からウクライナに攻め込む態勢を整えているとみられる。

バイデン米大統領は19日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領について「私の推測では彼は侵攻するだろう」と語った。米政権はロシアが侵攻の口実をつくるためウクライナに工作員を送り込み、ロシアや親ロシア派勢力をあえて攻撃する可能性があると主張している。

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ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。

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