米ナイキ、12~2月純利益4%減 中国市場で苦戦
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【ニューヨーク=河内真帆】米スポーツ用品大手ナイキが21日発表した2021年12月~22年2月期決算は、純利益が前年同期比4%減の13億9600万ドル(約1668億円)だった。売上高は同5%増の108億7100万ドルだった。中国市場で売上高が5%減少したものの、北米市場は9%増と好調だった。
ネット直販事業の「ナイキ・ディレクト」の売上高は15%増の46億ドルだった。ただ物流の混乱による納品の遅れが続いており、ジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)は「需要が在庫を上回っている」と述べた。中国市場の低迷は新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権問題を批判した同社への消費ボイコットが響いた。
需要の底堅さを受けセール品目を減らした結果、粗利益率は前年同期の45.6%から46.6%に改善した。