/

米ディズニーワールド、従業員の接種義務中断 州が禁止

【米州総局=清水孝輔】米ウォルト・ディズニーは南部フロリダ州にある「ディズニーワールド」の従業員に対する新型コロナウイルスのワクチン接種の義務化を中断した。フロリダ州政府によるワクチン接種の義務化を禁止する規制に対応した。米連邦政府は義務化を推進しており、地方政府と矛盾する方針に企業が板挟みになっている。

米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。ディズニーは今秋までに従業員全員にワクチンを接種するように求めていたが、フロリダ州の規制を受けて中断した。ディズニーは米紙ワシントン・ポストの取材に「ワクチン接種を義務化するアプローチは正しかった」と現在も考えは変わっていないと答えた。

フロリダ州ではワクチンの義務化を禁じる法律が18日に成立した。従業員は健康や宗教上の理由のほか、コロナへの過去の感染歴や妊娠の希望など幅広い理由でワクチンを接種しないことを選べる。企業がワクチン接種を拒否する従業員を解雇した場合、中規模以上の企業には1人当たり5万ドル(約570万円)、小規模事業者には同1万ドルの罰金を科す。

一方で米連邦政府はワクチンの義務化を推進している。バイデン大統領は11月上旬、従業員が100人を超える企業に対し、22年1月までに従業員にワクチン接種か毎週の陰性証明の提示を義務付ける方針を発表した。だがルイジアナ州の連邦控訴裁判所(高裁)は直後、義務化の措置について一時的に執行を停止するように命じた。

ワクチンの義務化を巡っては推進するバイデン政権と共和党系の知事の州が対立している。フロリダ州は10月、ワクチンパスポート(接種証明書)の提示義務化を禁止する州法に違反したとして、接種証明を提出しなかった職員を解雇したレオン郡に罰金を科した。南部テキサス州も10月に企業などが接種を義務づけることを禁止する行政命令を出した。

テキサス州ではダラスを拠点(ハブ)空港とするアメリカン航空などが10月に州知事の方針に反発し、連邦政府に従ってワクチンの接種義務化を進める考えを示した。連邦政府と州政府の方針が対立する中、板挟みにある企業が踏み絵を迫られる事例が今後も増えそうだ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン