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FRB、中銀デジタル通貨で夏に見解 発行可能性探る

(更新)
FRBのパウエル議長=AP

【ワシントン=大越匡洋】米連邦準備理事会(FRB)は20日、中央銀行が発行・管理するデジタル通貨(CBDC)をめぐり、今夏に発行の可能性とリスクをまとめた見解(ディスカッション・ペーパー)を公表すると発表した。技術的な問題や安全性などを含め「米国としてのCBDCの発行の可能性に焦点をあてる」とした。

FRBはこれまでCBDCの研究を進めており、2020年10月に日銀や欧州中央銀行(ECB)などと「現金との共存」といった基本原則をまとめた。今回はFRB独自の見解をまとめ、慎重な姿勢を保ちながら準備を前進させることになる。

パウエル議長は「世界の決済環境の急速な変化を進める技術進歩へのFRBの対応」と題してビデオメッセージを公表し「CBDCを進めるかどうか、またどのように進めるか、何かしらの決定をする前に、幅広く意見を聞くことを約束する」と説明した。

そのうえでCBDCについて「現金や民間のデジタル形式によるドルを補完するものであり、取って代わるものではない」と強調。「FRBは米国の中銀として通貨と金融の安定、決済システムの安全性と効率性を促進する責任を負っている」と語った。

CBDCの設計は消費者やプライバシーの保護の問題などを考慮する必要があるとして「慎重な検討と分析が必要になる」と拙速を避ける意向も併せて示した。

FRBはこれまで基軸通貨ドルを持つ立場からCBDCの研究を続けつつ、発行を急ぐ必要はないとしてきた。今回も慎重に準備を進める基本姿勢は変えていない。

一方で、中国が「デジタル人民元」の実用化を視野に入れるなど世界の動きは速い。技術競争の最前線に立ち続けるためにも議論を前に進める必要があると判断した。4月末の記者会見でパウエル議長は「他の国が進んでいるからといって結論を急ぐよりも、きちんと実施することがはるかに重要だ」と述べていた。

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