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世界のコロナ新規感染、最多423万人 中南米や中東拡大

(更新)

【サンパウロ=宮本英威、イスタンブール=木寺もも子】世界の新型コロナウイルスの1日の新規感染者数は19日に423万人と、過去最多となった。米ジョンズ・ホプキンス大のデータをもとに集計した。感染力の強い変異型「オミクロン型」によって、中南米や中東での感染が急速に広がっている。死者数の増加は抑えられており、感染が先行していた英国や米国では減速の兆しもある。

新規感染者数は7日移動平均では300万人を超えた。2021年末時点では131万人程度で、3週間弱で2倍超に膨らんでいる。

ここに来て感染が広がっているのは中南米や中東だ。ブラジルでは19日の新規感染者数が20万人超と、過去最多となった。前日18日に記録した13万人超を大幅に上回り、2日連続で最多を更新した。

年明け以降の急速な感染増で、医療機関や薬局では検査体制が逼迫している。人員不足のために航空機の欠航や店舗の営業時間短縮の動きも目立つ。サンパウロ市は19日、2月末に予定するカーニバル(謝肉祭)のパレードで、ダンサーや観客にマスクの着用義務付けを決めた。

人口約900万人のイスラエルでは19日公表の新規感染者数が7万1000人超と最多を更新した。同国は4回目の接種や5歳以上の子供への接種も始めているが、宗教的な理由からワクチンを忌避する人も多く、今月中旬時点で20歳以上の成人の14%がワクチンを受けていない。

トルコでは12日に過去最多の7万7000人超を記録し、その後も7万人規模での増加が続いている。1月下旬から学校が冬休みに入り移動が増える。大都市部が中心の感染が2月には地方にも広がることが懸念されている。

欧州ではドイツやフランス、イタリアなどで引き続き感染は過去最多水準で推移している。ドイツでは20日に13万人超の感染が確認され、過去最多を更新した。独ショルツ政権はワクチン接種の義務化を目指す考えだ。

一方、いち早くオミクロン型の感染が爆発した米国や英国では感染者数が減少傾向にある。米国は7日間平均で75万人と、前週の80万人程度から下がった。

英国は7日間平均で9万人台と、18万人を超えた1月上旬から半減している。英政府は19日にはマスクの着用義務や大規模イベントなどでのワクチン証明の確認義務を撤廃する方針を示した。

ジャビド保健相は20日、英メディアに「インフルエンザでも多くの人が亡くなるが、国を閉じたり規制をかけたりすることはない。我々はパンデミックからエンデミック(一定期間で繰り返される流行)への移行で欧州をリードし、コロナと共生する方法を世界に示すだろう」と述べた。

世界全体の感染者数は累計で3億3800万人超、死者数は556万人を超えた。先進国を中心にワクチン接種は進んでおり、死者数の増加ペースは抑えられている。ただ19日の死者数は1万人を超えており、途上国を中心に接種率の向上がなお課題となっている。

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